モリタのフラッグシップモデル、はしご車「先端屈折式はしご車」。はしごの先端が屈折することで、電線や樹木などの障害物を避けて上から建物に接近するのはもちろん、特に高層ビルのフェンスや手すりなどに囲まれた屋上でのスムーズな救助活動を可能にしました。また、はしごの角度は仰角のみではなく、俯角、すなわち斜め下方向にはしごを伸ばすことが可能で、例えば水難事故等で、はしご車の位置よりも低い位置に要救助者がいる場合に有効です。この「先端屈折式はしご車」は、5段式30m(MLLA5-30)及び5段式35m(MLLA5-35)の2機種を用意しています。2機種ともに先端屈折部の長さ約2.5m、屈折角80度で、バスケットとリフターの同時使用を可能としました。なお、屈折していない状態では、はしごの先端までリフターが到達できるので、はしごを目的とする位置に一度設置すれば、連続的に消防隊員を送り込んだり、要救助者を救出することができます。
また、この「先端屈折式はしご車」に伸縮水路を装備しますと、はしごの動きに伸縮水路も連動し、放水消火と救助活動のスムーズな連携が可能となります。さらに、「制振制御装置」を搭載しますと、はしごに発生した揺れを瞬時に検出し、その揺れを打ち消すことができます。社内実験では、制振制御をしない時に比べ、振動の減衰時間を約1/3に収めることができました。
なによりも、この「先端屈折式はしご車」にははしご車専用シャシ「MH-Ⅱ」が最適で、車両の重心を低くした「MH-Ⅱ」は抜群の安定性ではしごの広い作業半径を可能とします。
※写真はイメージです。