

化学車は水では消火できない石油コンビナートなどの油脂火災に対処するために配備されている消防車で、化学消防ポンプ自動車とも呼ばれます。車両の主な装備はポンプ・水槽・泡原液槽・泡混合装置です。ポンプに泡混合装置が加わるため、ポンプ車よりも計器が多く、放水銃が装備されている点が特徴です。化学車の種類は対応できる火災の規模に応じて「軽化学車」「重化学車」「大型化学車」の3種類に分類されます。
軽化学車は化学車Ⅰ型・Ⅱ型にあたり、モリタの「化学車(Ⅰ型・Ⅱ型)」は5tシャシをベースにポンプ・水槽・泡原液槽を装備しています。泡放射能力はどちらも約1,200L/分です。化学車Ⅰ型と化学車Ⅱ型の違いは水槽および泡原液槽の容量で、どちらも交通事故でのガソリン引火、小規模工場での火災といった比較的小規模な油脂火災に対応することができます。なかでも、化学車Ⅱ型は全国的に最も多く配備されている車両です。
重化学車にあたる化学車Ⅲ〜Ⅴ型は7〜10tシャシをベースに、中規模以上の工場火災、石油コンビナート火災に対応することができます。軽化学車と比べて消火能力が高く、化学車Ⅲ〜Ⅴ型と数字が大きくなるに従い、水槽・泡原液槽の容量が大きくなり、泡放射能力ならびに車上放水銃がより大能力のものとなります。